またやった。
レンタカーで事故るのは、これで人生二回目。
今回は、パーキングの縁石にガリっと。
単独であったこと、ケチらず安心パックに入っていたこと、来てくれた警察官が優しかったことに恵まれて、費用負担行政処分を受けることはなかった。
ただ今回も、彼女を隣に乗せての事故。
ぶつけた事実を受け入れて真っ先に考えたのは、彼女の母親に何か言われるのではないかということ。
娘を乗せて2度も連続で事故る彼氏。
まあ良識的な親であれば、「二度とあいつの運転する車には乗るな!」とお叱りを受けるところ。
彼女経由で知られるよりも、潔く自分から報告したほうが良いと考えた結果、3人のグループラインで経由説明。
大変寛大なお方で、僕たちの身を心配してくれただけで嫌味などは返ってこなかった。
ああ、ありがたや。
一番のネックが解消され、心が軽くなったのか、前回の事故から学んだ「すぐに警察に連絡」を実行できた自分を褒め始める。
また、「これも良い思い出になるよね」と彼女に向かって言うお調子者ぶり。
こういうのは、居合わせた第三者が言うセリフだよね。
自分の楽観主義、いや軽薄さが浮き彫りになった言動ですね。
現場を見に来てくれた警察官がとても親切だったことを忘れない。
真っ先に「お怪我はなかったですか?普段あんまり運転されません?笑」と聞いてくれた若手の方も、まるで柔らかい松重豊のようなベテランの方も、包み込むような優しさで対応いただいた。
ああ、ありがたや。
そして、レンタカーのオペレーター松山さん?いや、なんか違う気がする。
まあ、とにかく女性。
この方にもとても丁寧に対応いただいた。
これは聞いてねと事前に言われいた、警察官の管轄を見事に聞きそびれた自分に対しても、「こちらで調べておきますね」という神対応。
ああ、ありがたや。
最後に、嫌な顔ひとつせず隣に居続けてくれた彼女。
前回もそうだったが、ああいう局面で彼女の本質的な優しさを感じた。
大丈夫だからねと声をかけてくれたから、リセットして再びハンドルを握れた。
あの時も、いつも、本当に支えてくれてくれているなと改めて感謝しています。
ああ、ありがたや。
今回の事件に感謝したい。
と言うには、やや時期尚早かもしれない。
反省タイムが短すぎる気がするから。
いやでも、間違いなくあの事件で出会えた、感じることができた優しさはあると確信している。
本当に支えられて、生活できているんだなと気づくきっかけを頂いたと感じている。
事件という形で顕在化されていない日々の中でも、誰かのお陰様に支えられているんだと思う。
たかが、墓参りのための日帰りドライブ。
でも、確かに大切なことを教えてくれた大切は旅だった。