先日参加したオンライン読書会でこんな本を紹介している人がいた。
https://www.amazon.co.jp/シャンプーをやめると、髪が増える-抜け毛、薄毛、パサつきは“洗いすぎ-が原因だった-ノンフィクション単行本-宇津木/dp/4041105277/ref=nodl_
紹介していたのは、30代後半ぐらいの男性。(仮名:Kさん)
Kさんの番になって、タイトルを紹介するや否や、
「父も、その父も、母方の父も、その父も、みんなハゲだから、そろそろ自分の元にもハゲの魔の手に毎日怯えているんです。」とカミングアウト。
その潔さに、思わず「かっこよ!」と言ってしまった。
幸いミュートになっていたので、会の邪魔にならずに済んだ。
それから、Kさんは本の中身について紹介された。
内容としては、
〇〇という成分が入っているからシャンプーはハゲの原因になる(覚えていない)
路上生活者や原住民族にハゲがいないのは、シャンプーをしていないから
あと、芸能人としてはタモリと、有名な作家さんを挙げ、2人とも髪を洗うのは月に1回ぐらい
「タモさんってどちらかというと、薄毛では?」とツッコミを入れたくなったが、
あくまでふさふさの例は本の中に載っている例なのでKさんを指摘しても仕方がない。
その本を受けて、Kさんはシャンプーをやめてみようと思うと言ってた。
だから、みんなにはシャンプーをやめた経過を見届けてほしいとも。
いやはや、なんという男前発言。
これを男前というのかわからないけど、
ハゲになるのが怖いと打ち明けるのも勇気がいるのに、その先の有言実行までするとは、なんとも気持ちが良い。
はい、読書会の話はここまで。
読書会後、チラリと洗面所のほうに視線をむけ、シャンプーを捨てようと頭を過ったが、独り身ではない。
そんなことしたら、この半年でようやく固まりつつある彼女との生活スタイルが崩壊してしまう。
まあ、早まるな俺。
それから、シャンプーのことはどこかにいった。
外から帰ってきて、すぐにシャワーに入ろうとしたが、彼女が入っていたので、パスタを茹でながらしばし待つことに。
よしサッパリするぞと思って、いつものようにシャンプーを500円玉大ぐらい出して、ゴシゴシし始めて思い出す。
「シャンプーはハゲの原因」
自然と手が止まった。
しかし、もう遅い。
頭はシャンプーに覆われているし、ファーストゴシゴシでシャンプーは確実に頭皮に届いている。
昨日までなんの疑問も持たずにやっていた行為を、その時初めて良くないことかもしれないと思った。
しばらく手を止めたまま、シャンプーとの今後について考える。
今日を最後にシャンプーは無しにしようか。
いや、これから夏本番だぞ、草すぎるだろ
水だけで洗い流せるように今後ワックスつけるの控えようかな
などなど。
人生で初めて自分の頭皮を想った。
こうして何もしないで放置しているのが、頭皮にとって最も悪いことではないかと冷静になり、洗い流す。入念に。
これまでほのかな香りを残そうとちょっと甘めに流していたが、今日は違う。少しの流し残しも許さない。
ホッとしたのも束の間、
いつもの習慣で、手にはリンスを乗せていた。
やってしまった。
まだシャンプーとの今後も固まっていないのに。
だが、一度手にしたリンスを流すにはいかない。これぞ、もったいない精神。
「とりあえず今日は」と自分に言い聞かせ、結局いつも通りのルーティンをこなす。
習慣とは怖い。
目を瞑ってもぶつぶつだけで、シャンプーとリンスを区別できるぐらいに、習慣化されたシャンプーからのリンス。
風呂から上がって5時間が経つ今も、
シャンプーとの今後について、答えが出ていない。
いや、ほぼ出ている。
それは、シャンプーを続行するという選択。
そして、ハゲの似合う男になる努力をするという決意。
そもそも、どうしてハゲが最悪なんだろうか。
いつからハゲが最悪だと思い込んでいたのだろうか。
確かに、ハゲだから最悪のシンボル、
イケてないオヤジたちは、
無数に想像できる。
だが、自分があんな風になるとは限らない。
いや、ならないように努力する。
てか、絶対なりたくない。
ブルースウィルスや
シャードロウみたいな
ハゲても最高。
いや、ハゲてるからこそカッコいい
と思える男を目指したい。
うん、そうだ!
ハゲになるかならないか、
なったら最悪なんて分岐を作るのはやめよう。
ハゲてもおっけー!
ハゲなかったらそれはそれでおっけー!
どっちに転んでもハッピーと思える
心持ちでいたい。
言葉にするのは、大切だなと痛感。
こうして書いている間に、完全に心は決まった。
シャンプー続行
カッコいい男になる努力をする
まずは、最近座るたび、気に障るお腹の緩みをどうにかしよう。
Kさん、ありがとう。
おかけで良い男になる決意が固まりました。